後藤 尚哉

土というこんなにも身近な素材が、最先端の3Dプリンタによって建築としての新たな命を吹き込まれることに、純粋に感動しています。未来の建築の姿を変える可能性を秘めたプロジェクトであると考えます。
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©Junpei Suzuki

土というこんなにも身近な素材が、最先端の3Dプリンタによって建築としての新たな命を吹き込まれることに、純粋に感動しています。未来の建築の姿を変える可能性を秘めたプロジェクトであると考えます。
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浜田晶則建築設計事務所と協力し、通常の現代建築では用いられない「土」と先進技術の「3Dプリンタ」を融合させ、新たな建築の可能性に挑戦しました。
「土」は循環性の高い材料であり、今回のような期間限定の建物に対しては適した材料であると考えます。建物が役割を終えた後は、文字通り「土」に還るのです。そして「3Dプリンタ」は、この「土」に様々な形態を与えてくれます。本建物では、外装材としての形態・機能を「3Dプリンタ」を活用して「土」に実装しています。
所在地 :大阪府此花区夢洲 2025年日本国際博覧会 会場内
主用途 :休憩所 / トイレ
構造 :木造
規模 :木造1階
建築面積 :139.00㎡
延床面積 :139.00㎡
竣工 :2025年2月
意匠設計 :株式会社浜田晶則建築設計事務所
構造設計 :株式会社構造計画研究所
設備設計 :有限会社ZO設計室
施工 :株式会社カネトモ
プレカット:ポラテック株式会社、株式会社大三商行


土壁を主体構造として設計することは強度的に困難であったため、主体構造は土に合わせて木造軸組み工法として構成し、工場でプリントされた「土」の外皮を外装材の“非構造部材”として取り付ける架構形式とした。土の外装材は自立する厚みを設計し、地震時・風荷重時において破損・転倒しないように内部に仕込んだ木柱を木造の軸組みに固定する仕組みを検討し、実際に土壁に自重相当の力をかけて脱落しないことを確認した。工場から現場までの輸送が必要であったことから、重量やハンドリングの関係で外装材は上下に2段重ねとする方針とした。運搬時や現場での取り付け方法についても事前に検証を行い、破損しないように吊るさないで取りつけられる工夫を行うことで、現場ではスムーズに施工することができた。
男子トイレの木造立面トラス架構はコストと施工性、加工精度を工夫して設計した部分で、接合部の複雑形状に加工したLVLを柱・梁に挿入してビス止めすることで複雑なトラス接合部を可能にし、半径3mほどの無柱空間を1日で施工することが出来た。
























































































































































































































































































































































































