細見 亮太
サウジアラビアの砂漠を舞台としたコンペティションでした。
国内とは全く異なるアプローチが必要となり、私の構造家魂が揺さぶられました。
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サウジアラビアの砂漠を舞台としたコンペティションでした。
国内とは全く異なるアプローチが必要となり、私の構造家魂が揺さぶられました。
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本件はアルーウラ王立委員会によるSmall Lodgings Architectural Competitionに公式招聘されたSUGAWARADAISUKE建築事務所のチームとして、構造計画研究所が構造設計を担当したものです。
アルーウラはサウジアラビア北西部に位置し、自然に囲まれた地域であるとともに、歴史的遺跡や考古学的遺跡の本拠地でもあります。アルーウラ王立委員会は、この場所を世界中の人に開放するためのプロジェクト開発を行っており、その幅広い芸術と文化のプログラムの一部として、今回のコンテストが設けられました。
アルーウラの風景を考慮すること、学際的なコラボレーションをすることが今回の重要な点となっており、私たちは「宇宙と地球、自然と人類をつなぎ合わせる、建築とアートによる新しい世界のフレーミング」というテーマで提出しました。
全体統括 :SUGAWARADAISUKE建築事務所 (担当:菅原大輔)
建築設計 :SUGAWARADAISUKE建築事務所 (担当:菅原大輔、山本明弥香)
アート提案:桐山孝司、内海聖史、山本明弥香
構造設計 :構造計画研究所(担当:福井智彦、石塚広一、細見亮太)
環境設計 :谷口景一朗
パース作成:高木祐
場所 :アルウラ、サウジアラビア
設計期間 :2019.10-2019.12
今回アルーウラの地での施工に配慮した構造計画を提案しました。室機能を分離する内壁を構造に利用してコアを形成し、基礎と外壁を兼用する外郭と一体化させる構造計画としています。
外郭の形状をいかして、基礎については船の形にインスパイヤを受けた、砂質土に浮いているようなシステムを提案しました。外郭のシェル構造は土に効果的に負荷を分散させ、砂質土の反力を利用し、建物を安定させます。砂質土や嵐による転倒に対しては、船のセンターボードに似た「センターパイル」により重心を下げ、土の受動圧を利用することによって転倒を防止するような計画としました。
以下に最終提出資料の抜粋を掲載します。
関連リンクのSUGAWARADAISUKE 建築事務所の掲載ページもご覧ください。
福田と申します。 学生時代は免震構造を勉強しておりました。 現在は構造形式・種別を問わずにチャレンジし、一流の構造設計者となるべく精進しております。 鍋横で一番の構造設計者になりますので、ご期待ください!
入社以降、一貫して構造設計や解析コンサルティングに携わってきました。現在は構造設計のプレイングマネージャーと同時に、将来を見据えた戦略プロジェクトの推進担当をしています。