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グッドデザイン賞受賞 グランドメゾンThe山手Project

建築概要・テーマ

横浜・山手の丘が育んできたのは、豊かな緑と建物の奥行きが生み出す、ゆったりとした時間の流れです。しかし、近年の都市開発によって奥行のある緑溢れる風景は減り、画一的になりつつあります。そんな中で、積水ハウスのご担当者様と坂倉建築研究所の設計担当者様の「歴史・文化を尊重し、人間としての生活に立ち戻ったデザインに繋げる」という想いを大切に、構造設計をさせていただきました。


プロジェクト名:グランドメゾンThe山手Project
所在地:神奈川県横浜市中区山手町
建築主:積水ハウス株式会社
意匠設計:株式会社坂倉建築研究所
構造設計:株式会社構造計画研究所
主な用途:分譲集合住宅
利用開始日:2025/07/20
敷地面積・延床面積
A:敷地面積2889㎡・延床面積3962㎡、RC3階地下1階14戸
B:敷地面積2565㎡・延床面積3436㎡、RC3階地下1階14戸
C:敷地面積1335㎡・延床面積1339㎡、RC3階11戸
D:敷地面積2121㎡・延床面積2034㎡、RC3階18戸
E:敷地面積1194㎡・延床面積1254㎡、RC3階7戸
F:敷地面積1861㎡・延床面積2220㎡、RC3階11戸


受賞歴:2025年度 グッドデザイン賞受賞

法規制による高さ制限下での建築計画

本プロジェクトは、第1種低層住宅専用地域と横浜市景観条例により10mの高さ制限があります。その条件下で、高級住宅としての居住性、解放感あふれる空間、山手の立地を活かした眺望の確保を設計コンセプトとして建築計画を進めました。

構造計画においては、梁成を抑えるために扁平梁とし天井高さ2500mmの確保、大型サッシの採用による解放感あふれる空間、眺望を確保しています。また、扁平柱を採用することにより柱を意識させない居室空間を構成し、良好な居住性を実現しています。扁平梁を採用するにあたり、鉛直荷重によるコンクリートのひび割れ、たわみの抑制のために、意匠と調整を重ねながら必要な位置に鉄骨間柱を設け、構造安全性を確保しています。


敷地に溶け込んだ建築計画

本プロジェクトでは、立地、敷地条件に合わせ各敷地ごとにプラン、ファサード、エントランスなどの建築計画を実施しています。また、建物の顔となるエントランス空間の設計には特に力を入れています。

例えば、A敷地の印象的なエントランスでは、住宅部の間に2層吹抜けのエントランスを設けています。敷地内の緑の外部空間と内部空間の一体感を感じさせる開放的な区間となっています。

また、D敷地では、エントランスの無柱空間を実現するために、意匠と調整しながら片持壁、片持梁に荷重を支持させた片持形式でプランを実現させています。

設計者と施工者の協働作業による建築作品

本プロジェクトは施工業者1社で全6棟を施工しています。
1社で施工することにより、施工計画かつ複雑なスケジュールにおいて、施工品質の均一化と施工精度の向上を図ることができます。構造設計については、施工者が決まっていることにより、施工の課題、改善点を設計の時点で考慮することができ、効率のよい設計、監理を実施することができる利点があります。


このような状況の中で、特に構造設計者として監理を担当した小川は、実際の施工性を少しでも上げようと意識していました。例えば、現場の意見を取り入れ主要な部位での配筋径の統一や施工情報の共有化など、現場でのヒューマンエラーを防止し施工性、合理化の向上を計ったことが挙げられます。無事に竣工し、小川が内覧会に参加させていただいた時には、「出来上がった建物には迫力があり、とても感慨深い気持ちになった」と話していました。

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