細見 亮太
故郷に近い自然豊かな綾部市に計画された里山交流研修センターの計画で、
地域産の木材をいかした開放的な建築空間の実現に向けて、心躍りながら携わらせて頂きました!
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撮影:表恒匡
故郷に近い自然豊かな綾部市に計画された里山交流研修センターの計画で、
地域産の木材をいかした開放的な建築空間の実現に向けて、心躍りながら携わらせて頂きました!
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京都府綾部市に計画された「綾部市里山交流研修センター」の設計で、プロポーザル段階から参画しました。
建物は廃校になった旧豊里西小学校の施設建替えで、農業体験等を通じて、都市部の住民と綾部市の農村部との交流人口の増加を図る拠点施設として計画されました。
研修施設は越屋根が長手方向いっぱいに配置され、印象的で1日中明るい光が入り、中廊下を挟み左右に宿泊室、コワーキングなどが配置されたプランです。
所在地 :京都府綾部市
用途 :研修交流施設
構造種別 :木造
階数 :1階
最高の高さ:7.41m (里山交流研修館)
建築面積 :526.0㎡ (里山交流研修館)
延床面積 :490.2㎡ (里山交流研修館)
竣工 :2023 年4 月
意匠設計 :エキスポ・中西ひろむ・カイトアーキテクツ設計共同体
構造設計 :構造計画研究所
施工 :福岡建設
プレカット:岡本銘木店
【合理的な架構計画】
構造架構は軸組工法に必要に応じて耐力壁を配置して計画を行いました。
耐力壁は構造用合板を用い、釘ピッチを使い分けることにより耐力と剛性を調整し、全体のバランスを確保しつつ、コワーキングスペース部分の開放的な空間を成立させています。平屋のため、特殊な技術を使うことなく対応ができています。
また中廊下を挟み両側の居室で構造区画とし、越屋根部分では水平剛性が取れないため、水平ブレースを配置。越屋根の束の間にもブレースを配置し、明るさと構造面の両立を図りました。
【使用材料、接合部の計画】
使用する木材は杉の無等級材で調達のしやすさに配慮しました。
柱は120mm角、梁は120×120~360mm材を使用しました。
断面欠損を抑えるためにコネクターによる接合形式としました。
越屋根部分の7.4mの柱は、棟木よりも少し高い位置で繋ぎ、接合部が集中しないように工夫しました。
越屋根部分や隅木部、ブレース接合部の納まりを確認するためBIMモデルを用いて検討を行い、意匠設計者や施工者とのコミュニケーションも円滑に進めることができました。
木造建築を生業としています。大規模木造建築を実現することが私の使命です。木造に関しましては、設計・研究・実験コンサルティングと幅広く業務展開しておりますので、お気軽にご相談ください。